栃木県のLFPに参加 〜「もち絹香」を栃木県のブランドもち麦に〜
■栃木県が開発したもち麦「もち絹香」との出会い
栃木県農政課では、使われていない水田が県内に多く存在することを課題に感じていました。そこで栃木県が開発したもち麦「もち絹香」を使った製品を開発し、消費が増え、販路が拡大することで水田の活用につながる。そして課題解決への一歩になるのではないか。そんなプロジェクト(LFP)を考えていると栃木県農政課から伺い、地域創生が活動テーマの一つであるJIDLも、このプロジェクトへの参加を決めました。
【LFPとは↓】
■もち絹香の魅力が生かされる製品とは何か
そうして始まった栃木県のLFPには、精麦所・流通・メーカー・飲食店などさまざまな事業者が参加しており、JIDLは製品化のアイデアやパッケージに携わりました。
製品化するにあたって重視したのは「もち絹香」ならではの魅力です。ヒアリングしたり調べているうちに、「もち絹香」は通常のもち麦よりも色が白く、しかも麦独特な臭いがないこと、また、β-グルカンという食物繊維が豊富に含まれていることがわかりました。
■アメリカでヒットしている製品が製品化のヒントに
今、アメリカなどでは「ブラウンライスケーキ」という玄米を固めたお菓子がヘルシー志向の方のおやつとして人気を集めています。
ブラウンライスケーキは栄養価が高く、グルテンフリー、しかもノンフライ。もち絹香は玄米と同様に豊富な食物繊維を含み、グルテンフリー。それならノンフライにしても美味しいのではないか、と考え、ブラウンライスケーキを模したノンフライ製法のチップスを提案。チップスなら食べやすく多くの人に馴染みのあるお菓子なので、老若男女問わず楽しんでもらえるのではないかと考えたのです。
試作を重ね、もち絹香の特徴である「麦臭の少なさ」、「白さ」をそのままに、加工することに成功。1年という期間を経て「もち絹香」の製品化が叶いました。
■完成!「もち麦チップス」
出来上がったチップスは、「毎日食べたいクリスピーフード」という想いを込め、「もち麦チップス」という商品名を考案しました。パッケージは精麦所や地元のデザイン会社とアイデアを出し合い、食品にはめずらしい青色のカラーでデザインしました。
青空の下、のびのびと育つ、もち絹香の美味しさを表現しています。
「もち麦チップス」は健康志向の老若男女をターゲットにしたチップスです。そのまま食べてもよし、フルーツを乗せたり、ソースにディップしたり、楽しみ方は様々です。
■「もち麦チップス」の今後
「もち麦チップス」は販路開拓という課題がまだ残っていますが「もち絹香」の良さを伝えていけるように頑張っていきます!もし街で「もち麦チップス」を見かけたら、ぜひ食べてみてください。美味しいと思ってもらえるはずです!
今回は、栃木県農政課との取り組みを紹介しました。多業種の事業者同士でアイデアを出し合う光景は私たちが目指す社会そのものだと感じました。
こうした事例をきっかけにさまざまな地域課題解決をサポートする活動をしていきます。