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「良いもの探訪記」Vol.1宮城県石巻市 金華さば


前書き

「良いもの探訪記」は、日本医食同源研究所が気になる良いものに会いに行くコーナーです。なぜこの地域にこの食材があるのか、地域にどのような根付き方をしているのか、どのように良いものなのかをご紹介していきます。

株式会社木の屋石巻水産

今回訪ねたのは、宮城県石巻市。訪ねたわけは、石巻をはじめ南三陸地方には、金華さばというとびきり美味しいさばがあるという情報を得たからです。
「金華さばとは、石巻魚市場に水揚げされるさばの中でも、さばが一番美味しくなる旬の時期に限定し、鮮度や脂乗り・サイズなど一定の基準をクリアした石巻魚市場の指定したブランドさばのことです」と話すのは、ここ石巻市で60年以上魚介類の加工業を営む『株式会社木の屋石巻水産』の木村優哉社長。なぜ、石巻魚市場へ脂の乗った金華さばが水揚げされるのかというと、黒潮と親潮がちょうど混ざり合う海域にほど近く、さばのエサが豊富なためなのだそう。
「私たちの会社は、創業当初から海の目の前にあり、魚市場から旬の魚を直接仕入れられることが強みです。そして新鮮なまま加工するので、朝仕入れた魚を最短でお昼には缶詰にすることができます。鮮度の良いさばを鮮魚のまま缶詰にすることにより、EPAやDHAなどのさばの栄養をそのまま缶に閉じ込めているので、煮汁も是非残さず食べてほしいです」(木村社長)。

美味しくてからだにいい「金華サバ」

金華さばがほかのさばと比べて栄養素などがどのように違うのかはまだはっきりしたデータはありません。しかし、木村社長は興味深いお話をしてくれました。木の屋石巻水産では、若い人からベテランの社員まで元気で健康的な人が多く、それは金華さばの缶詰をたくさん食べているからではないか、というのです。旬で美味しくて栄養価が高い、まさに医食同源の体現です。
もともと石巻は美味しいものがたくさんある地域ですが、金華さばがどのように健康面に影響を与えるのか、知りたくなった石巻への旅でした。