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経験や常識を超えたアイデアを生み出すフレームワーク



たった15分で2400アイデアを生む!?

皆さん、『チリテーブル』と聞いて、何のことかわかりますか?
私たちもまったくの初耳で、初めは「なんのこっちゃ???」という感じでした。

実は、アイデアを生み出す手法の一つで、
《今までの経験や常識を超えたアイデアを生み出すフレームワーク》です。
《イノベーションの最強のツール》《15分で2400アイデアを生む最強術》などと言われることもあります。どういうものなのか気になりますよね。

『チリテーブル』について、以下に簡単に説明しますが、実際に体験してみないと中々、理解できないかもしれません・・・。実は私たちもそうでした。

『チリテーブル』ってどうやるの?

大きく4つのステップがあります。
・ステップ1:変数を考える
・ステップ2:変数に該当する単語を考える
・ステップ3:ランダムにつないでいく
・ステップ4:アイデアを考えていく

4つのステップを聞いても、具体的なイメージは湧いてこないと思いますので、ここでは私たちJIDLメンバーが実際に行なった例をもとに、具体的に説明します。

例:【テーマ】「ひと・まちを元気にすること」

ステップ1:変数を考える

いきなり「変数」というワードで、苦手意識を持った方がいるかもしれませんが、「カテゴリ」や「条件」という意味です。

ここでは変数として、1,「人」2.「こだわり」3.「行動」4.「伝えるモノ」を挙げましたが、変数の数はこれ以下でもこれ以上でも構いません。

ステップ2:変数に該当する単語を考える

ステップ1で上げた変数に当てはまる単語を気軽に羅列していきます。ここでは、思いついたままにどんどん挙げるのがポイントです。

例えば変数1の「人」の場合、自分・家族・応援者・友達・赤ちゃん・外国人・高齢者などなど。グループでやる場合は、皆でどんどん挙げてもらいます。
ここに羅列するものに非現実的なもの(宇宙人等)があると、発想が枠外に広がることになり、『チリテーブル』の目的である自分の常識や知識の枠を超えて考えることに繋がります。
変数2・3・4に該当する単語は、表1をご覧ください。

表1

ステップ3:「ランダム」につないでいく

単語をランダムにつないだ幾つかの案を決める。我々がやった例は、表2の単語を繋げたもの。

例えば、変数が4つで変数ごとに単語を7個挙げたとしたら、ランダムにつないだ組み合わせは、7×7×7×7=2,401通りのアイデアが生み出せます。
チリテーブルが最強のアイデア出しツールといわれるゆえんは、ランダムにつないでいくというこのステップがあることです。

表2

ステップ4:アイデアを考えていく

ランダムにつないだアイデアのタネから具体化する方法に落とし込んでいくことです。
我々は、選んだ単語から以下のような結論を導き出しました。

このまとめるところが、やはり一番頭を働かせる(悩ませる)ところです。
各変数に挙がった単語を結び付け、それを基に考えをまとめ、その理由をしっかり説明できるようにまとめることが難しかったです。

『チリテーブル』をやってみて

・驚き、こんなやり方があるなんて
・難しいけどおもしろい
・頭の柔軟体操が必要(なれない運動でぐったり)

 ステップ1からの進め方については、理解できたが、やはり最後のステップ4で、どのように結果に繋げるかというところが、普段使っていない脳が悲鳴をあげる感じで、脳が筋肉痛になった感じになりました。
しかし、この『チリテーブル』は、「こんなやり方があるんだ!と、まさに目からうろこ。新たな発見でした。

 何より、自分の経験や常識の枠を超えた発想に繋がる手法というのは、大変魅力を感じます。今回は初めてだったので、手探りでオロオロしながらでしたが、この手法を何回かやっていくことにより、もっとスムーズに良いアイデアや自分の発想では想像できないようなアイデアに結びつくのではという期待感も感じられました。

 実は、先日行ったJIDLカレッジセミナーのワークショップで、この『チリテーブル』を受講者の皆様にやっていただきました。
 皆さんの感想は、やはり初めてやったという方ばかりで、やっている最中は、皆さん苦しんでいましたが、終わった後には、「この手法はとても面白い」か、「ブレストとまったく違い、さまざまなアイデアに結びつく可能性があり、ぜひ会社でもやってみたい」という声もありました。

『チリテーブル』まとめ

とにかく説明を聞いただけではわからないと思いますので、興味を持った方は、是非一度体験してみてください。

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