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きくらげの新たな可能性の創出に貢献


■JIDLを代表する食材を探して

JIDL設立(2021年9月)直後から、「こころ躍る、からだ喜ぶ」というJIDLの理念に沿った食材探して続けていました。その中で出会ったのが「きくらげ」。
「きくらげ」はお料理の中心になりにくい目立たない存在ですが、ビタミンDが多く含まれている食材です(含まれている量は通常の数倍!)。
ビタミンDは、
・日本人の90%以上が不足している栄養素
・コロナ禍で免疫力を上げる食材
です。ビタミンDのほかにも、食物繊維、カルシウム、βグルカン、鉄分など、栄養素が豊富です。そしてコリコリした食感が美味しい。まさに「こころ躍る、からだ喜ぶ」だと思いました。

■「日本きくらげ」の凄さに驚き

きくらげという食材の素晴らしさは先に書いた通りですが、とある縁で見つけた「日本きくらげ社(現在は『(株)富士山ファーム&ガーデン』に社名変更)のきくらげ(アラゲきくらげ)は、肉厚でとても大きく、食感はプリプリ。文字通り、絶句の一言。

下の写真が、絶句したのきくらげです。

このきくらげは、大きさがおよそ7cmもあります。これだけインパクトがあれば、食卓の主になってもおかしくないほどですね。だから食べ方がいろいろ楽しめます。
生で食べる、刺身、酢の物、サラダ、酒盗風、フライ・焼き鳥、はたまたサンドイッチ・・・何の料理にしても存在感があります。もちろん、中華料理にも。

■農業未経験者でもできるよう、栽培方法などをパッケージ化

このきくらげを生産する富士山ファーム&ガーデン社は、いち生産者にとどまらず、農業未経験者でも手軽に始められるよう、きくらげの栽培方法などをパッケージ化しています。例えば、天候や環境に左右されずに栽培を行えるよう、栽培場所はコンテナの中にしていたり、栽培から販売までの一連の流れを組織的にサポートしたり・・・。また、事業の合間・閑散期だけでも対応可能な事業になっていることで、持続可能なビジネスになるよう考えられていて、とても感銘を受けました。

●富士山ファーム&ガーデン社の栽培バッケージについて

■ドラッグストアでの販売は、失敗に終わった。が・・・

きくらげはキノコ類。そのまま食したり、冷凍品、乾燥品として流通させたりできますが、この生食のインパクトを届けたいと考え、JIDLは赤マーク(※)を認定し、長野県にあるドラッグストアでの販売を試みました。

しかしドラッグストアでの生鮮食料品としての扱いは難しく、その試みははっきり言って失敗(※某有名スーパーマーケットやデパ地下での販売は成功しています)。

しかし失敗は成功のもと。この経験を活かし、うまくいく方法はないかと双方で知惠を絞り、JIDLが出したアイデアが「きくらげを粉末にしたら良いのでは?」というものでした。

※赤マークとは:美味しくてからだに良いものを、気軽に手軽に毎日でも食べてほしいという思いを込めたJIDL認定のブランド

■生産者・販売会社にとって価値ある商品になるためのJIDLの提案

私たちJIDLが「きくらげを粉末にしたら良いのでは?」と考えたのは、粉末にする技術が高い「ペプチドリップ社」と繋がりがあったからです(「ペプチドだし」というJIDLがプロデュースする商品を製造する企業。「ペプチドだし」については別の記事でご紹介します)。技術力の高い「ペプチドリップ社」ときくらげのポテンシャルを信じる「富士山ファーム&ガーデン社」のコラボは、私たちだけでなく両社もワクワクしていました。

■粉末になったきくらげをどう利用・商品化するか

このことについては、当会が年に数回開催するイベント『JIDLカレッジセミナー』にて賛助会員さんにアイデアを出してもらいました。実はこのやり方がJIDLらしいのです。「ペプチドリップ社」も「富士山ファーム&ガーデン社」も素晴らしい会社なのできっと良いアイデアは出るでしょう。しかしJIDLのネットワークを活用することで、新たな気づきや発見ができ、可能性が広がっていくのです。

実際に『JIDLカレッジセミナー』ではたくさんのアイデアが出され、その中の一つに「麺に練りこんだら良いのでは」というものがありました。
早々に、富士山ファーム&ガーデン社さんは知り合いの素麺屋で製麺し、商品化・販売。なんと作った2000食が即完売しました。

■粉末きくらげの次の商品化へ

私たちJIDLが手軽に毎日使える調味料も提案したところ、スパイシーなきくらげパウダーが誕生。

また、カルシウム強化してホタテの貝殻を配合したパウダーが近く誕生予定。販売のスタンバイ状況です。

栄養価高く、美味しい日本産きくらげ(アラゲきくらげ)を商品化に進む過程を応援でき、結果として、人の健康貢献、生産者さんへの還元、就労人口への貢献、まちを元気にする貢献がまさに感じ取れた取り組みです。

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