きくらげは、ビタミンDをはじめ、栄養の宝庫!
コロナ禍もあり、ビタミンDが注目されている
きくらげには、どんな印象を持っていますか? 「中華料理に欠かせない食材」「コリコリ食感が好き」などという方もいるでしょう。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、日本のきくらげは可食部100g中のビタミンDが食物の中で最も多く含有、食物繊維はゴボウの10倍、鉄分はレバーの3倍、他にもたくさんの栄養が含まれている食物です。とくに日本のきくらげは栄養価が優れています。
きくらげはきのこの仲間です。
そもそもきのこは栄養成分に優れ、スーパーフードとも呼ばれています。そのなかでもきくらげは多くの栄養を含み、中国では「食べる漢方」とも言われるほどです。
先述しましたように、ビタミンDは食物の中でもっとも多く含有しています。国内外問わず、健康意識が高まったことで健康市場が拡大(国内の健康食品市場は1兆円産業に成長。2017年前年比2%増の1兆 2,272 億円。健康産業新聞調べ)、そして新型コロナの発生もあって、免疫力向上に寄与するビタミンDが注目されています。
国産のきくらげはわずか3%
驚くかもしれませんが、私たちが食するきくらげは、ほとんどが中国産です。国産のきくらげはわずか3%しか流通していません。もちろん中国産のきくらげも美味しいですが、日本のきくらげは旨味が強く、中国産のものとは異なったDNAを有しています。
なお、日本の固有種はあらげきくらげで、現在、日本ではおおむね17~18種の菌が出回っています。